家業に入り、
社内で仕事をするようになると、
先輩社員や社長から
「昔はこうだった」「昔はもっと大変だった」
という話を聞く機会が増えます。
私は新卒でコンサルティング会社に入社し、
その後、父親が経営する会社に
二代目候補として転職しました。
本記事では、
この「昔はこうだった」という発言に対して
なぜ違和感を覚えるのか、
その正体を構造的に整理します。
違和感の正体は「話の内容」ではない
まず感じていたのは、
違和感の原因は
話の内容そのものではないということです。
過去の苦労話や経験談自体は、
会社の歴史でもあり、
尊重すべきものでもあります。
それでも、
聞く側として
モヤっとした感情が残るのは、
話の背景にある感情が噛み合っていない
からだと感じていました。
発言の裏にある3つの心理
「昔はこうだった」と語る人の多くは、
無意識のうちに
次のような感情を含んでいるように見えました。
- 当時の苦労を認めてほしい
- 自分たちはこれだけやってきたという誇り
- 過去を振り返ることで得られる自己肯定
これは悪意ではなく、
長年会社を支えてきた人ほど
自然に生まれる感情だと思います。
若手・二代目側が感じるズレ
一方で、
若手や二代目候補の立場では、
今の状況やこれからの課題に
意識が向いています。
- 今のやり方で本当にいいのか
- もっと楽になる方法はないか
- 時代に合っているのか
この視点の違いが、
「話がかみ合っていない」
という違和感につながっていました。
否定できない空気が違和感を強める
家業や年功的な組織では、
過去の話を
正面から否定しづらい空気があります。
- 歴史を否定しているように見える
- 苦労を軽んじていると思われる
- 生意気だと受け取られる不安
こうした遠慮が重なることで、
違和感をそのまま飲み込むしかなくなり、
ストレスとして残りやすくなります。
「分かり合えない」のではなく「立場が違う」
この状況を整理してみると、
分かり合えないというより、
立場が違うだけ
だと感じるようになりました。
- 過去を語る側は「積み重ね」を見ている
- 今を生きる側は「これから」を見ている
どちらも間違いではなく、
見ている時間軸が違うだけです。
この整理ができたことで、
感情的な反発は
少し和らいだように思います。
違和感を感じること自体は自然なこと
「昔はこうだった」という話に
違和感を覚えることは、
未熟さや傲慢さの証拠ではありません。
それは、
今の会社や仕事を
真剣に考えているからこそ
生まれる感情でもあります。
違和感を無理に否定せず、
「そう感じる立場にいるのだ」と
整理することが、
気持ちを保つ助けになっていました。
まとめ
「昔はこうだった」という発言に
違和感を覚える理由は、
話の是非ではなく、
立場と時間軸の違いにあります。
- 過去を支えてきた人の視点
- 今と未来を考える人の視点
このズレを理解できると、
必要以上に反発したり、
自分を責めたりすることは
少なくなりました。
違和感は、
変化を考える立場にいる証拠でもあります。
まずはその感情を
整理して受け止めることが、
次の一歩につながると感じています。


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