二代目経営者候補という立場にいると、
「継がなければならない」
「自分が社長になるべきだ」
という思いに縛られることがあります。
私自身、
父親が経営する会社に
後継者候補として入社した当初は、
この考えに強く引っ張られていました。
本記事では、
「自分が社長にならなくてもいい」
という逆説的な考え方が、
どのように気持ちを整理する助けになったのかを
体験ベースでまとめます。
「継ぐ前提」が不安を大きくしていた
後継者候補という立場にいると、
将来が確定していないにもかかわらず、
頭の中では
「自分が社長になる未来」を
先に描いてしまいます。
- 本当に任されるのか
- その器があるのか
- 周囲はどう見ているのか
こうした不安は、
実力の有無というより、
前提を自分で決めてしまっていることから
生まれていたように思います。
会社にとって何が最善かを考える
ある時から、
自分の立場を
少し引いた視点で
考えるようになりました。
それは、
「自分が社長になること」ではなく、
会社にとって何が最善か
という視点です。
父親が長年かけて築いてきた会社にとって、
誰がトップに立つかは
感情や血縁よりも、
会社の存続が優先されるべきだと
考えるようになりました。
「自分以外が社長でもいい」という整理
もし、
自分よりも適任な人がいるなら、
その人が社長になる方が
会社にとって健全かもしれない。
そう考えるようになったことで、
「継がなければならない」という
プレッシャーが
少し和らぎました。
この考え方は、
諦めではなく、
会社を最優先に考えた結果の
整理だったと思っています。
肩書きよりも積み重ねを重視するようになった
「社長になるかどうか」よりも、
「今、何を積み重ねているか」に
意識が向くようになりました。
- 現場の仕事を理解しているか
- 周囲から信頼されているか
- 判断や行動が一貫しているか
これらは、
社長であっても
候補者であっても
変わらず求められるものです。
結果として、
肩書きへの執着が薄れたことで、
気持ちも安定していきました。
比較や焦りから距離を置けた
同年代の社員や、
社内で評価されている人を見て、
焦りや劣等感を感じることもありました。
しかし、
「自分が社長にならなくてもいい」
という前提に立つことで、
他人との比較から
距離を置くことができました。
比較よりも、
「自分は今、会社に何を提供できているか」
に意識が向くようになったのは、
大きな変化だったと思います。
結果としてメンタルが安定した
この考え方を持ったからといって、
不安が完全になくなったわけではありません。
ただ、
将来の立場に振り回されることは
少なくなりました。
- 今やるべきことに集中できる
- 不確定な未来を過度に恐れなくなる
- 余計なプレッシャーを背負わなくなる
こうした変化が、
結果として
メンタルの安定につながっていたと感じています。
まとめ
「自分が社長にならなくてもいい」
という考え方は、
後継者としての責任を放棄するものではありません。
むしろ、
- 会社を最優先に考える
- 肩書きに依存しない
- 今できることに集中する
ための、
一つの整理の仕方だったと思います。
二代目経営者候補という立場は、
どうしても
不安や孤独を感じやすいものです。
その感情を否定せず、
視点を少し変えて捉えることで、
向き合い方も変わってくるのではないかと
感じています。

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