新卒で営業職として入社した当時、
最初に与えられた仕事はテレアポでした。
営業先リストは200件以上。
社長につながるかどうかに関係なく、
1日120件の架電が求められていました。
一見すると厳しく感じるこのノルマですが、
実際に経験してみて、
後からその意味を考えるようになりました。
本記事では、
当時の体験をもとに
「なぜ1日120件だったのか」という点を整理します。
成果よりも「慣れ」を重視した設定だった
テレアポを始めたばかりの頃は、
アポイントを取ること自体が難しく、
成果が出る状態ではありませんでした。
そのため、
このノルマは
「成果を求めるための数字」というより、
電話に慣れることを目的とした数字
だったように感じています。
実際、
社長につながったかどうかは
最初はあまり重視されていませんでした。
電話への抵抗感をなくすための量
新卒の状態では、
電話をかけること自体に
心理的な抵抗がありました。
- 断られることへの不安
- 何を話せばいいか分からない感覚
- 電話を取られないことへの焦り
一定の量をこなす中で、
こうした抵抗感は少しずつ薄れていきました。
120件という数は、
考えるより先に
「まず動く」状態を作るための設定
だったように思います。
話し方や癖に気づくための時間
架電を続けていると、
自分の話し方や癖が
徐々に見えてきます。
- 話が長くなりすぎていないか
- 要点が曖昧になっていないか
- 声のトーンが一定すぎないか
こうした点は、
少ない架電数では
なかなか気づきにくい部分でした。
一定の量をこなすことで、
自分自身を客観的に見られるようになった
という側面もありました。
結果が出なくても続ける経験
テレアポは、
努力がすぐ結果に結びつく仕事ではありません。
多くの場合、
社長につながらずに終わります。
それでも、
決められた数をこなし続けることで、
結果が出ない時間をどう受け止めるか
という経験を積むことになりました。
この感覚は、
後の営業活動にも影響していたように思います。
数字に振り回されない感覚を身につける
毎日120件という数字に向き合う中で、
「数字そのもの」に
一喜一憂しすぎない感覚も生まれました。
- 今日は何件つながったか
- 成果が出なかった理由
- 明日どうするか
こうした振り返りを
淡々と行う姿勢が、
自然と身についていきました。
ノルマは評価ではなく訓練の一部だった
当時の体験を振り返ると、
このノルマは
「評価のための基準」というより、
訓練の一環だったと感じています。
- 電話という手段に慣れる
- 数をこなす中で気づきを得る
- 結果が出ない状況に耐える
これらを経験するための
設定だったように思います。
まとめ
新卒営業に課された
「1日120件架電」というノルマは、
単に厳しさを与えるためのものではありませんでした。
- 成果より慣れを重視する
- 電話への抵抗感をなくす
- 自分の癖や課題に気づく
こうした経験を積むための
環境づくりだったと、
後から振り返って感じています。
当時は大変でしたが、
営業という仕事に向き合う姿勢を
作る時間だったとも言えるかもしれません。

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