中小零細企業の新人指導規則の必要性

仕事・経営

この記事を読むと

・新人指導規則について
・中小零細企業においての必要性
・弊社の新人指導規則例

を知ることができます。


私は2019年に28歳で今の会社に転職しました。
詳しくは私のプロフィールをご覧ください。
入社4年経ち、平均年齢50オーバーの零細会社に
20代の若いスタッフが入ってくれることになりました。

しかし、先輩メンバーの新人君への扱いが
まーひどい、、、、
このままでは新人くんもすぐやめてしまうだろうなと思い、
私が「新人教育規則」なるものを作成し
専務許可の元リリースしました。
新人教育規則についてまとめます。

新人教育規則とは

名称はいろいろあると思います。
要は、新人への指導する際はこういったことに気を付けましょう、
という内容です。

大手の会社では
一昔前から用意している企業も多いです。
昨今は特にコンプラ意識を
高めようとする企業が多いため作成する企業は増えています。

新人教育規則の具体例

実際に私が作成した、弊社の新人教育規則をご覧にください。
名前が入っていたり、特定につながってしまう内容もあるので
一部編集しています。

[新人・派遣スタッフに対する指導規則]
1.暴言の禁止
 言う必要のない言葉。指摘、指導ではなく誹謗と人格否定。
 間違っている行動を指摘、指導すべき。
 
 例①:「バカ」「アホ」「使えない」等
 例②:「お前はバカなんだから」「アホだなお前は」等
 
2.周囲に他者がいる状況で大声で叱責禁止
 お客さん、同業他社等の当事者以外が周囲にいる際に、
 皆に聞こえるような大声で叱責することは禁止します。

【補足】
 ・大声を禁止している訳ではない。危険・緊急の呼びかけはむしろ大声で注意。
 ・人前で叱責や怒りをあらわにするマネジメント手法は
  時代遅れの自己満足であり、すぐにやめましょう。

3.イライラしながらの指導禁止
 イライラしながら指導すると、覚えも悪く、生産性も低くなるため禁止します。
 特に、新人スタッフに何かを教える際は時間や人に余裕があるときにしてください。

4.協力業者・作業員さんへは礼節をもって接すること
 相手や周りが不快に感じるような言動、
 人を顎で使うような言動を禁止します。 
 
例①:必要以上に何度も名前を呼ぶ。大きな声で名前を呼ぶ。
例➁:強い命令口調になるといったことは禁止します。

【補足】
 ・「おい!」「お前!」といった呼び方だと相手は不快に感じます。

新人指導規則があることのメリット

メリットはたくさんあります。

新人スタッフの安心

会社の考えとして全社に共有することで
「何かがあっても会社側は守ってくれる」
「コンプラを守ろうと努力している」
などと安心感を与えることができます。

社内のモラルと倫理の強化につながる

一緒に働くスタッフはもちろんですが、
外部の人が弊社の教育姿勢を見たときに
不快感を覚えるような状況では
会社の体裁も保てません。

明文化して共有することで
社内のコンプラ意識を上げることにつながります。

求人の訴求力・入社後の求心力があがる

応募があった面接時にはこのような規則を
読んでもらうようにしていると
離脱が減ります。

社内の風土にもつながるので
良好な人間関係ができやすく、
離職率の低下にも成果が出ています。

ゼロではないデメリット

現状の社内の様子を不安視する人も出てくるかもしれません。

この記載があるということは
過去、もしくは現在もそういう状況なのか。。。

と思われてしまいかねません。

私はそこは正直に現状を伝えています。
「申し訳ないが、書かれていることは
過去にたくさんあって、今もゼロにはできていない。

ただ、会社としては
このようなことはあってはならないという考えだし、
これからは無くしていこうという考えなのね。

だからこそ、〇〇くんになにかあったら
すぐ報告して欲しいんだよね。」

と伝えています。
そうすることで
相手の信頼をもらいやすくなりますし、
報告が上がってきます。

実際、過去に何度も報告がありました泣

零細企業だからこそ作るべき

昨今の労働人口の低下によって
特に若い世代の求人募集は難易度が上がっています。

その中で大事なのは、
入ってきた人を辞めさせないことです。

小さい会社だから必要ない」のではなく
小さい会社だからこそ風土づくりが重要で
その一端を担う規則だ
」と思うことが
離職率の低下につながります。

もちろん、作成するだけで
形骸化させては全く意味がありません。

定期的なリマインドや
規則違反への注意を欠かしてはいけません。

私はまだ30代で
20以上離れた先輩にも
この規則を盾にして注意できます。

一つの一つの小さな積み重ねで
自分の思い描く企業を作っていきたいと思っています。




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