著書について
「子どもが育つ魔法の言葉」は
ドロシー・ロー・ノルトさんという
子育てコンサルタントの方が筆者。
数多くの親御さんから質問される
「どのような親になった方がいいか」という問いに
『子は親の鏡』という詩で答えました。
詩『子は親の鏡』をそのまま紹介します。
けなされて育つと、子どもは人をけなすようになる とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる 不安げな気持ちでいると、子どもも不安になる 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる 広い心で接すれば、キレる子にはならない 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ 和気あいあいとした家庭で育てば 子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
著書はこの詩の一つ一つのフレーズに
著者の想いをエピソードを含めて
解説をしています。
この記事ではこの著書の内容というよりも
読んでの感想を述べていきます。
一次情報に触れているか?
まずこの著書の前書きで感じたこと。
この著書は300万部の売り上げを記録しているもので
詩『子は親の鏡』は多くの読者に広まっています。
しかし、その詩『子は親の鏡』がいろいろなところで
著者との解釈が違っていたり、異なる言い回しをされてたりと
不本意な使われた方をしていたそうです。
そこで詩『子は親の鏡』を軸として書籍として販売されたそうです。
子育てに限らず、一次情報が加工され
間違った形で世に流れているということが
増えてきている気がします。
例えば、ネットニュースや
X(旧ツイッター)でのリプなど。
一次情報ではなく、発信者の解釈・思惑・勘違いが
多く含まれたジャンク情報になり果てていることが多々あります。
子どもが口に入れるものは
腐っていないか、毒になっていないかを
気にする親はほとんどだと思いますが、
子どもに与える情報・教育に関しても
食べ物と同等以上に気をしていなければいけないと思います。
ネットで拾ってきたジャンクニュース、
ソースが不確かではない二次、三次情報で
教育をしていくことは怖いと感じます。
なので、私たち親は
目の前の情報が加工されたものか?
正しく加工されたものかなどを
気にしなければならないと感じました。
私が読んだこの著書も
訳しが入っています。
つまり、著者のドロシーさんの想いから
二次加工が入っています。
常日頃からそのような意識付けが重要だと
著書の前書きを読んで感じました。
子どもと時間の余裕
著書を読んでいて感じるのは
子どもと接する時間に余裕を持つことが大事だということ。
何か子どもに違和感を感じたとき、
子どもが間違いを犯したとき、
子どもが何かに挑戦したとき、
その挑戦を失敗・成功したとき、
などなど。
何があろうと
まず子供の思い・話を聞くことが求められます。
たとえその後、正しい回答・応答ができなくとも
まず子どもの話を聞くこと、
思いに共感してあげることは必ずできることです。
しかし、そのためには
日ごろから時間的にも精神的も
余裕を持っていなければ難しいです。
子どものためにまず
「余裕」をもつことを意識付けたいと考えさせられました。
楽な子育て
著書を読んでいると
「こんなにも考えて子どもと接しなければいけないのか」
ということです。
親の私たち自身が高尚な人間で
一挙手一投足が完璧な人間であれば
子どもにも正解を与え続けられるかもしれませんが、
ほとんどの親がそうではありません。
時に感情的になったり、理性が利かなくなることもあります。
一番楽な子育ては
自分の中の正解を暴言・暴力といった
恐怖で押し付けることだと思います。
このような思考を持った自分が恐ろしいですが。。。
しかし、それは絶対にしてはいけないことであり、
絶対にそうしたくありません。
やはり、目の前の自分の子どもに対し
誠心誠意向き合い、
なにが正しい子育てなのかを考え続けなければいけません。
すべてが著書に書いてあるエピソードが起こり、
書いてある通りの対応・返答ができるなんてことはありません。
そして、すべての事象に正解を見出すことはできず
それが正解だということもわかりません。
だからこそ大変であり、
これから悩み続けるのだと思います。
楽ではないけれど
その過程も楽しめる子育てをしていきたいと思います。
理不尽との向き合い方
著書にはたくさんエピソードと
親子のやり取りが載っています。
しかし、「現実そんな簡単ではないっしょ」と
思ってしまう自分がいました。
何度言っても同じ間違いは起こすでしょうし、
自分の考えを正しく伝えられないこともあるでしょうし、
謝っても許してくれない友達もいるでしょうし、
理屈の通じない友達、話し合いにならない友達もいるでしょう。
著者の考え方、取り入れやすい言い回し、
子どもと対する姿勢など
たくさん勉強になることはありました。
しかし、一気に一冊読み切ってみると
きれいなエピソードばかりで
胸焼けがしてしまったというのが正直な感想です。
最後に
以上で、感想を終わります。
子育てバイブル本は5冊以上読んでいますが
子どもと向き合うこと、
子どもの考え・意見に耳を傾けることは
共通して語られています。
どうしてもバイブル本はデータではなく
「お気持ち」の内容に感じてしまう私ですが
今一度、親としての在り方を考えさせられました。
最後まで、ご拝読いただきありがとうございました。
コメント