親族経営の会社に二代目として入社したとき、
「まず何から手を付けるべきか」は多くの人が悩むポイントです。
改革や改善、新しい取り組みを考える前に、
最初にやるべき仕事があります。
本記事では、
異業種から家業に入った二代目の実体験をもとに、
入社直後に優先すべき仕事について整理します。
「変えること」から始めてしまいがちな理由
二代目は、
外部での経験や知識を持って会社に入ることが多くあります。
- 前職で当たり前だった業務フロー
- ITツールや管理手法
- 効率化や合理化の考え方
こうしたものを
「早く会社に取り入れたい」と考えるのは自然です。
しかし、
入社直後に変えることから始めると、
現場との距離が一気に広がることがあります。
最初にやるべき仕事は「現場の仕事を覚えること」
二代目が最初にやるべき仕事は、
現場の仕事を覚え、実際にできるようになることです。
- 現場で何が起きているのか
- どこが大変で、どこが工夫されているのか
- なぜ今のやり方になっているのか
これらは、
資料や説明だけでは分かりません。
実際に手を動かし、
同じ仕事を経験することで初めて理解できます。
「同じレベルでできる」ことが信頼につながる
現場の仕事を覚える目的は、
知識を得ることだけではありません。
従業員と
同じ業務を、同じレベルでこなせるかどうかが、
信頼の土台になります。
- 分からないことを素直に聞く
- できないことをそのままにしない
- 少しずつでもできる範囲を増やす
こうした姿勢が、
「一緒に働く人」という認識につながっていきます。
発言権は肩書きではなく仕事から生まれる
二代目という立場は、
肩書きとしては目立ちます。
しかし、
社内での発言権は、
肩書きだけでは生まれません。
- 仕事を理解しているか
- 現場の負担を分かっているか
- 困ったときに頼れる存在か
これらは、
実務を通じてしか示せない要素です。
実務能力が高まるにつれて、
自然と意見を求められる場面も増えていきます。
従業員の見え方を変える時間が必要
入社当初、
二代目は「社長の息子」という目で見られがちです。
- 何を考えているか分からない
- すぐに何かを変えられるのではないか
- 評価や告げ口につながるのではないか
こうした警戒心は、
短期間では消えません。
日々の仕事を通じて、
「現場の一員として働いている」という姿を見せ続けることで、
少しずつ変化していきます。
小さな改善は「理解の後」で十分
最初から大きな改革を目指す必要はありません。
現場を理解し、
信頼関係ができてからでも、
小さな改善は始められます。
- 手間がかかっている作業を減らす
- 情報共有を少し楽にする
- 現場の声を整理する
こうした改善は、
「分かっている人が言っている」という前提があってこそ、
受け入れられやすくなります。
まとめ
二代目が最初にやるべき仕事は、
改革や指示ではありません。
- 現場の仕事を覚える
- 同じ目線で働く
- 実務を通じて信頼を積み重ねる
この土台がなければ、
どれだけ正しい改革案を持っていても、
形にすることは難しくなります。
遠回りに見えても、
現場の仕事を一つずつ覚えることが、
二代目としての最初の仕事になると考えられます。


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